神野美伽 全曲集 2011

神野美伽 神野美伽 全曲集 2011歌詞
1.みさお酒

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

あんたの形見の この盃に
三日月浮かべて また呑(の)んでます
おんな独(ひと)り身 二十年
思い切る気は 更(さら)にない
誓うなみだの エエンエ…みさお酒

あん時甘えて すがっていたら
旅などしないで いてくれたろか
我慢するんじゃなかったよ
あれが最後の 夜(よる)ならば……
さだめ哀しや エエンエ…みさお酒

あの日と同じに 黒髪結(ゆ)えば
似合うと言われた 口紅淋(くちべにさみ)し
誰に許せる この肌を
遠いあの世で 逢う日まで……
守り通して エエンエ…みさお酒


2.お・ん・な

作詞:吉田旺
作曲:岡千秋

水に流した 恋傷(かこ)なのに
雨のにおいが みれんを揺(ゆ)する
ばかよばかでしょ ねぇ…お酒
ちょいと今夜は 傍(そば)にいて
いやになるほど… お・ん・な
あゝ おんなです

意地で通した 夢化粧
さむい素貌(すがお)は やっぱり演歌
嗤(わら)わないでよ ねぇ…お酒
見ないふりして ほしいのよ
のめばのむほど… お・ん・な
あゝ おんなです

酔って騒いで 唄っても
醒めりゃ迷い子 風街(かぜまち)酒場
ばかよばかでしょ ねぇ…お酒
いいの何にも 云わないで
いやになるほど… お・ん・な
あゝ おんなです


3.酔守唄

作詞:荒木とよひさ
作曲:都志見隆

酔いざめ 子守唄を
誰か そばで唄って
私を捨てた 男を
今は 恨まぬように
想い出 流れゆくなら
この世の果ての どこかへ
愛なんて 嫌いだよ短い夢のお芝居さ
いつだって幕切れは 涙の筋書き

酔いざめ はぐれ男を
ここへ連れておいでよ
冷たいベッドの中へ
寒い 懷の中へ
昨日はいつも綺麗で
いい人だった けれども
愛なんて嘘つきさ飾りをつけた言葉だけ
幸福の真似をした涙の筋書き

想い出 流れゆくなら
この世の果ての どこかへ
愛なんて 嫌いだよ短い夢のお芝居さ
いつだって幕切れは 涙の筋書き
幸福の真似をした 涙の筋書き


4.なみだ川

作詞:吉岡治
作曲:市川昭介

「離しはしない」「離れない」
死ぬも生きるも ふたりづれ
雨が身をきる なみだ川
小さなからだを 寄せ合いながら
たどり着きたい 岸がある

「つらくはないか」「つらくない」
にぎる水棹の頼りなさ
苦労かくごの なみだ川
あなたの明日は わたしのものよ
悔いはしません この恋を

「ながされながら」「揺れながら」
どこへゆくやら 迷い舟
雨もやみそな なみだ川
かならず花咲く その日がくると
誓うふたりに 夢灯り


5.手紙

作詞:荒木とよひさ
作曲:宮川彬良

もしもボクが 死んだなら
君をひとり 残したら
悲しいけれど 少しずつ
忘れていいよ ボクのこと

庭の朝顔 咲く頃は
涙もきっと 涸れるだろう
たまには 街にお洒落して
きれいになって 出かけなよ

好きな人が 出来たなら
ボクにえんりょは いらないよ
思い出なんか 引きずらず
優しくされて いいからね

雲の上で かあさんに
君のことを 伝えるよ
泣かせたことも あるけれど
倖せだったと 伝えるよ

もう一度 君に 逢えるなら
もう一度 君と 暮せたら
悲しいけれど 少しずつ
忘れていいよ ボクのこと
忘れていいよ ボクのこと


6.海の伝説(レジェンド)

作詞:吉岡治
作曲:成ミン昊

雲はたれこめ 鈍(にび)いろ
海には白波
怨むように 海鳴りが
今日も吠えてる
文なしでも あんたには
なんだか魅かれてた
鴎の刺青(タトゥ)が
抱かれりゃ声あげて
ふたりで唄った
舟唄がある

出船入船 寝ぐらは
あたしの乳房さ
子どもみたい 可愛くて
母の揺り籠
海の底の 藻屑など
あんたにゃ似合わない
ピンクの人魚が
そこには居るのかい

帰っておいでよ
あたしの胸へ

ララララ…… ララララ……
あたしの胸へ…


7.男船

作詞:やしろよう
作曲:市川昭介

荒れて 荒れて牙むく北海しぶき
来るなら来てみろ 吠えてみろ
沖へ出たなら 自慢の船さ
意地と度胸は半端(はんぱ)じゃないぜ
命 命 命知らずの 男船

きっと きっと あの娘(こ)に海鳴り便り
届けておくれよ 渡り鳥
陸(おか)にゃ住めない さすらい船さ
未練きっぱり波間に捨てる
情 情 情乗せない 男船

網を 網を引く手に血潮がたぎる
根性ひとつが 宝だよ
辛さこらえる 我慢の船さ
ここが一番 男の勝負
夢は 夢は 夢は大漁の 男船


8.日本の男

作詞:荒木とよひさ
作曲:岡千秋

銭(かね)じゃ買えない ものがある
人の情けと 人の意地
洗いざらしの 木綿を着ても
真竹(まだけ)一本 魂(こころ)に差した
日本の男が ここにいる

天に唾(つば)吐く 奴は奴
罰(ばち)の当らぬ 訳(わけ)はない
握り拳(こぶし)の 我慢の汗で
勝った負けたに 魂(こころ)は売らぬ
日本の男が ここにいる

花は桜だ 山は富士
それが男の 手本だよ
時代遅れと 笑われようと
大和(やまと)生まれの 魂(こころ)は曲げぬ
日本の男が ここにいる


9.浮雲ふたり

作詞:荒木とよひさ
作曲:岡千秋

浮雲みたいに このままふたり
流れて行けたら いいでしょうね
あなたの影を 踏まないように
わたしは心で 生きてる女
綺麗な愛だけ 信じます

小枝のつぼみは わたしの花ね
少しの陽だまり 下さいね
あなたの胸の 小さな庭で
わたしは心で 生きてる女
綺麗に咲く日を 信じます

遠くの浮雲 見つめるよりも
近くのわたしを 見つめてね
あなたのそばを 離れぬように
わたしは心で 生きてる女
綺麗な涙を 信じます


10.春夏秋冬 屋形船

作詞:深野義和
作曲:深野義和

一寸先は 夕まぐれ
江戸の真ん中 お台場あたり
ユラリ揺られて 波の上
恋盗人(こいぬすっと)の 闇の宴(えん)
夏の終わりの 屋形船
水をすくった 浴衣(ゆかた)の君の
後(おく)れ毛が ああ 風流たね

乱れる裾は こむらさき
障子(しょうじ)をあければ 灯りが揺れる
あなたが好きと 気づいてる
恋盗人の憎らしさ
今夜で二度目の屋形船
ふくれるホッペに 手編みの籠と
鈴虫のプレゼント

金杉橋(かなすぎばし)は雪化粧
「言葉が白い文字になる」
粋な台詞(せりふ)のその後で
恋盗人が ささやいた
冬の真ん中 屋形船
熱燗(あつかん)よりも あったかい
心のマフラー あげようか

春待ち草の 咲く丘は
言問橋(ことといばし)から 隅田のあたり
船頭さんが 微笑んだ
恋盗人も もうこれまでよ
これが最後の屋形船
未練残すな 浮世の恋に
ため息が ああ、風流だね


11.雪簾

作詞:荒木とよひさ
作曲:岡千秋

赤ちょうちんが…
雪にちらちら ゆれている
ここは花園 裏通り
ひとりぼっちで 飲む酒は
遠い昔と かくれんぼ
今じゃ帰れぬ 故郷(ふるさと)が
胸のすき間で 見え隠れ

夢という奴ぁよ…
とうの昔に 捨てたけど
忘れられない 国訛(なま)り
こんな姿を おふくろが
生きていたなら 何歳(いくつ)やら
酔えば涙に なるものを
詫びる心に 積もる雪

根無し草にもよ…
好いて好かれた 女(ひと)がいた
畳ひと間の あの暮し
酒よ俺にも いいことが
ひとつふたつは あったけど
肩を細める 陸橋(ガード)下
春はいつ来る 雪簾(ゆきすだれ)


12.汽笛

作詞:荒木とよひさ
作曲:鈴木直哉

何十年(なんねん)ぶりだよな コップの冷や酒は
今なら財布 気にせずに
奢ってやれる この俺に
昔の上野は どこにもないが
昭和の路地の 吹き溜り
酒よ…酒よ… ひとりぼっちの汽笛だよ

工場(こうば)のかた隅の 汚れたアパートも
壊されビルが 立ち並び
ドブ板一枚(ひとつ) ないけれど
昔の上野は いい町だった
屋台を引いてた あのオヤジ
酒よ…酒よ… ひとりぼっちの汽笛だよ

心のふる里は 田舎のあの駅舎(えき)か
それとも母が 眠る土地
今では家も 他人(ひと)のもの
昔の上野は 瞼(まぶた)の裏の
涙が帰れる 始発駅
酒よ…酒よ… ひとりぼっちの汽笛だよ


13.道

作詞:たかたかし
作曲:岡千秋

北風に凍えて ひざを抱き
酒でぬくめる 日もあるさ
泣いていいから 前をみろ
寄道 裏道 日かげ道
ままにならない 浮世でも
夜が明ければ 朝がくる

君の涙は おれがふく
おれのなみだは 君がふけ
ここで逃げたら 先がない
山道 崖道 苦労道
決めた道なら 男なら
おれもゆくから 君もゆけ

命あるから 人はゆく
人がゆくから 道はつく
百里千里も 一歩から
雨道 雪道 涙道
夢という名の 荷車を
ひいて明日の 道をゆく


14.男夢まつり

作詞:松井由利夫
作曲:市川昭介

喧嘩御輿(けんかみこし)は 度胸でかつげ
胸の晒(さらし)は 伊達じゃない
酒をひと吹き しめりを入れて
ねじり鉢巻 こころ意気
あばれ男の 夢祭り
燃えて火となれ 華となれ

玉とはじけて とび散る汗が
いのち いろどる 勇肌(いさみはだ)
可愛いあの娘(こ)の 浴衣(ゆかた)の裾が
舞えば 血の気(け)が なお走しる
あばれ男の 夢祭り
燃えて火となれ華となれ

空にゃ 満月 太鼓の撥(ばち)が
風をはらんで 右、左
若さぶつけろ 四の五の言うな
ここが 見せ場の 花舞台
あばれ男の 夢祭り
燃えて火となれ 華となれ


15.あんたの大阪

作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし

あんたは不器用で 生き方も下手やけど
阿呆やと 言われるくらい お人好しやから
六甲おろしの歌が あんたの応援歌
大阪は負けたりせんよ 苦しくても つらくても
弱虫や また泣いて 涙なんか 男やろ
大好きな その背中 日本一やから

あんたの優しさと やんちゃな笑い顔
ドラ猫も 雀もみんな うしろついてくる
六甲おろしのラッパ あんたの応援歌
大阪は泣いたりせんよ たたかれても ころんでも
どないした また酔って たかがお酒 男やろ
大好きな その背中 日本一やから

六甲おろしの歌が あんたの応援歌
大阪は負けたりせんよ 苦しくても つらくても
弱虫や また泣いて 涙なんか 男やろ
大好きな その背中 日本一やから
大好きな その背中 わたしのものやから


16.美しきニッポン

作詞:荒木とよひさ
作曲:後藤次利

男…鋼鉄(はがね)の心意気 SOYA!
叩け魂(いのち)の大太鼓 SOYA!
熱い血潮を 滾(たぎ)らせて SOYA!
響け天まで あの世まで SOYA!
風神よ 雷神よ 嵐を巻き起こせ
櫓(やぐら)のてっぺんは 時代のどまん中
空よ 海よ 美しき ニッポン
風よ 花よ 美しき ニッポン
元気だせ 元気だせ 元気だせ ニッポン
beautiful beautiful beautiful ニッポン

女…山桜(さくら)の恋化粧 SOYA!
散らせ生命(いのち)の花吹雪 SOYA!
燃える素肌で 惚れぬいて SOYA!
黄泉(よみ)の国まで 未来まで SOYA!
風神よ 雷神よ 身体が火の鳥に
慈悲深き掌(てのひら)は 宇宙のどまん中
春よ 夏よ 美しき ニッポン
秋よ 冬よ 美しき ニッポン
元気だせ 元気だせ 元気だせ ニッポン
beautiful beautiful beautiful ニッポン

風神よ 雷神よ 嵐を巻き起こせ
櫓のてっぺんは 時代のどまん中
空よ 海よ 美しき ニッポン
風よ 花よ 美しき ニッポン
元気だせ 元気だせ 元気だせ ニッポン
beautiful beautiful beautiful ニッポン